2011年2月1日火曜日

イージー・クエスチョン/(SUCH AN) EASY QUESTION



イージー・クエスチョン/(SUCH AN) EASY QUESTION

エルヴィス・プレスリーが1962年3月18日に録音した<(SUCH AN) EASY QUESTION >は、同年6月にリリースされたアルバム「POT LUCK WITH ELVIS」に収録された。邦題 は<こんなにやさしい問いなのに>だった。

その3年後、1965年7月7日に全米公開された映画「いかすぜ!この恋(TICKLE ME)」の楽曲に、人気投票で選ばれて、シングル・リリースされた。タイトル変更され<イージー・クエスチョン>に変わった。

<いかすぜ!この恋>を日本ではA面にしたのは、<いかすぜ!この恋>が映画のタイトルになったこともあってだと思うが、この2曲ともにいい曲で<イージー・クエスチョン>は、<いかすぜ!この恋>のブラッキーなフィーリングにはないポップな楽しさがユニークで、その楽しさ、オリジナル性はいまも変わらない。

アメリカでは、ダブルA面扱いでリリースされている。
この時期のエルヴィスが、とりあげた楽曲は、やがて襲来する英国ロックバンドをしのぐだけの力感を持った楽曲が揃っている。

エルヴィスがライブでビートルズの<レット・イッツ・ビー>とメロディにして歌っていた<リトル・シスター>や<サスピション>など粒揃いだ。

<イージー・クエスチョン>もそのひとつ。もともとエルヴィスなじみのライターが一曲ずつ提供した形をとったアルバム「POT LUCK WITH ELVIS」だけに、どれをとってもシングル・カットできる代物ばかり。


♪ need me ♪
♪ tell me ♪

絶妙な歌声とコーラスの絡み合い。夏の日の昼下がり、浮世を忘れて、自分を痛めつけた悪女を思い出しながら、ゆっくり聴くと最高。世の男にとっては、女性は厄介な生き物。何を考えているのか分らない、その不可解にぴったりなポップで妖し気だ。女の毒に悩まされたようなコーラスもおしゃれ。掛け合いもぴったりハマっているのは、エルヴィスの甘い声が妖し気な世界を這うように探検するからか。
「いかすぜ!エルヴィス!」と声が飛んできそうにカッコいい楽曲だ。

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