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2015年12月30日水曜日

Good Luck Charm /グッドラック・チャーム





Good Luck Charm
グッドラック・チャーム

Don't want a four leaf clover
Don't want an old horse shoe
Want your kiss 'cos I just can't miss
With a good luck charm like you

* Come on and be my little good luck charm
Uh-huh-huh, you sweet delight
I want a good luck charm a-hangin' on my arm
To nave, to have, to hold, to hold tonight
Don't want a silver dollar
Rabbit's foot on a string
The happiness in your warm caress
No rabbit's foot can bring

* Repeat

If I found a lucky penny
I'd toss it across the bay
Your love is worth all the gold on earth
No wonder that I say

* Repeat







四つ葉のクローバーなんていらないし
古い蹄鉄もいらないけれど
君のキスが欲しいんだ、だって
君は大切な幸運のお守り

*さあ早く、僕のお守りになってくれ
Uh-huh-huh、可愛い人よ
腕にお守り代りの君をさげて歩きたい
今夜一緒に過ごして、抱きしめるために
1ドル銀貨なんていらないし
ウサギの足のお守りもいらないよ
その暖かな抱擁から得る喜びは
ウサギの足なんかじゃ得られない

*くり返し


61年12月の<好きにならずにいられない/ロカフラ・ベイビー>に続くシングル・リリースで、62年全米ヒットチャートナンバー1になったミデアム・アップエモーショナルなンパ<グッド・ラック・チャーム>はエルヴィス・プレスリーのやさしい表情が前面に出た曲です。

曲としてはいま聴くとそれほど特長がないようにも思えます。しかしこの時代はこんなポップなナンバーが全盛だったようです。

61年12月の<好きにならずにいられない>、62年には<ライオンは寝ている><愛さずにはいられない><ロコ・モーション><涙の紅バラ><悲しき慕情><シェリー>それにエルヴィスと映画共演が多かったシェリー・フェブレー<ジョニー・エンジェル>などが全米ナンバー1に輝いています。
これを見ても分かるようにメロディラインの美しいものが支持されていたようです。


アルバム「ポットラック」用に製作されたアーロン・シュローダーとウォーリー・ゴールド共作によるオリジナルである。60年代前半のエルヴイスらしい、抑え気味のポップなサウンド展開だ。


ハーモニー・ボーカルはゴードン・ストーカー。
61年10月15 日、16 日のナッシュヴイル・レコーデイング・パーソネルは、ギター/スコッティ・ムーア、ジエリー・ケネディ、ベース/ホブ・ムーア、ドラムス/D.J , フォンタナ、パデイ・ハーマン、ピアノ/フロイド・クレーマ一、サックス/ブーツ・ラング。

レコーディングに力をいれていた時期のおなじみのメンバーが脇を固めている。





ビートルズ、ビーチ・ボーイズ前夜、ロッケン屋総本家エルヴィスも控えめのミディアムテンポのポップなナンバーが中心。それにしてもエルヴィスはミディアム・テンポの時が一番いい声の味を出しているように思います。

エルヴィスが幸運のおまじないになるように願っています。




2010年5月3日月曜日

愛の泉



愛の泉

エルヴィス・プレスリーはとても単純であり、とても複雑だ。終わりがない終わりが終わる時よりも早く終わっていた。

「POT LUCK」はそういう時代の贈り物だ。
1962年の人も時代も複雑さに単純をまとい、いい時代にする力を身につけていた。

いい時代は、いつも、誰にとっても、人の心のなかにある。それが大事だ。
何事にも言えることで、音楽という道具だって、ナニに使うかよりも、どう使うかが重要なのだ。

エルヴィス・プレスリーのレコードがギネスになるほど売れた理由のひとつは、それだけ使い方も多かったということだ。人々はいい時代にするためにエルヴィスを聴いたのだ。

ボクはいい時代を過ごしていて、こんなにも幸福でいいのかと思ってしまう。
でも人から観れば不幸にしか見えないかも知れない。それでもボクは幸せで、ゴダール風に言えば「永遠が見える」。

なぜならボクの心には愛の泉があって、空に向かって噴出している。空から降ってきたら悲しくなるのに、地から吹き出したら笑顔のなるなんておかしな話だ。本当のところ見方次第なのだ。

そんなボクが1962年のエルヴィスから<愛の泉>をピックアップする。正直言ってこの曲につきあうことは、とても退屈なのだ。ヨーロピアンなムードのバラードだが、愛の複雑さを前にしたら、アコースティックなギターも前菜程度にしか響かない。愛とはなんだ。よろこび、孤独、渇望、ありとあらゆる感情がひとつになったものだ。ロックンロールから遠く離れた楽曲では、現実に立ち向かえない。でも仕方がない。これは家にあったものを持ち寄った「POT LUCK」なんだ。ここで面倒を起こすつもりの者はいない。

ボクはがっかりしながら<愛の泉>を聴く。そしてエルヴィスに刺激と救済を求める。エルヴィス・プレスリーならボクの気持ちを分かってくれそうだと思うからだ。この歌を使って、もっと喜びたいからだ。

ボクは聞いて欲しいんだ。親しい人や好きな人に、いかにしてボクがボクの愛の泉にたどり着いたか。どれほど遠回りをしたのか、でも聞きながら聞かない。きっと自分の知りたい答えを聞きたがるだけだ。

だからボクは話さない。でも聞いてほしいんだ。いかにしてボクがここにたどり着いたか。見えないものが見えている心で、エルヴィスの歌の語りかける。ヘッドフォンをして思い切り音量をあげる。しっかり聞いてもらうためにね。ボクは聞いてほしいからエルヴィスを聴いている。